シンデレラ

美人に

越したことはない

 

スタイルがいいに

越したことはない

 

だけど

そんな基準は

結局つまらない

 

容姿に惑わされるのは

まだまだ人生に無知な二十代

 

どんなに美人であっても

容姿だけでは選べない

 

心の美しさに

勝るものはない

 

どんなにうまく化粧をしても

どんなに品良く着飾ってみても

 

いずれ化けの皮は剥がれて

枯渇してしまい

心の美しさは育たない

 

そんな

ありきたりなこと

 

なのに

気付くまで

時間がかかる

 

心の美しさとは何か

 

それは残念ながら

経験値の高くない

若者にはわからない

 

婚期とか

適齢期とかいう

矛盾した古い概念は

人生を狂わせることもある

 

心の美しさは

説明も表現も

なし得ない

真実を語る神秘

 

ガラスの靴の

サイズが合わなくても

心の美しい人こそ

シンデレラ

 

いつまでも

靴のサイズに

自分を合わそうと

ため息をついていては

心の美しい

シンデレラにはなれない

 

今の自分を

最高にしてあげようと

心を磨くひと

それが

シンデレラ