風がノックした

風が扉をノックした

 

幾度となくノックした

 

その音で目覚めた

 

心地よい遅めの朝が訪れた

 

その余韻を感じたまま

珈琲の香りを楽しんだ

 

疲労の残っていない

静寂な朝だった

 

ただ、

なにか足らない気がした