駅弁
駅弁
いつも食べていたのは
「椎茸弁当」
にぎり寿司ふうにして
椎茸がのっかっているだけの
シンプルなもの
中身がわかっているのに
つい、買ってしまう
店の前で、口が勝手に
「椎茸弁当一つ」と
動いてしまう
色々種類はあっただろうに
「椎茸弁当一つ」
帰省するときの
儀式みたいなものだった
サラリーマン風の人達が
ちくわをかじりながら
缶ビールを飲んでいる姿を
よく見かけた
それを見ながら
「椎茸弁当」を
いつも食べて
お茶を飲んでいた
あの駅弁、
今でもあるのだろうか