黄昏の街

黄昏の街に

佇んでいるのは

過去の自分

それは

影を装って

足元から現れ

流線型に形を変えて

わたくしから

離れて消えた

黄昏の街は

わたくしを

新しくし

歩くたびごとに

言葉のさざ波に

足を涼ませた