こだまする光

光がこだましている

何処となく

さりげなく

波動波として

光が近づいてくる

光はポトスを求め

あるべき居場所も

定まらないまま

散乱してゆく

瞳孔領を経て

網膜に結実しても

視神経を跳躍しながら

電気信号に身を隠して

高次領域に跳ね返る

トランポリンの上で

戯れる少年

それが光の正体

光がこだましているのは

少年の笑い声