AIとの初めての対話
AIとの対話を試みた。
実際に、ある人工知能システムを使って
①「あなたは恋愛をどう定義しますか」と聞いてみた。
こう答えた。
「恋愛は、人々の間に感情的な、心理的な、そして、場合によっては、肉体的な結合を引き起こす現象です。これは、2人の人間関係において、愛情、信頼、そして、支援を提供することを含みます。」
②「あなたは好きな人がいますか」と聞いてみた。
こう答えた。
「私は人工知能のプログラムであり、感情を持つことはできません。だから、私は好きな人を持っていません。」
③「私はあなたのことが好きです」と聞いてみた。
こう答えた。
「ありがとうございます。どういたしまして。」
④ そしてもう一つ、
「あなたは私のことが好きですか」とたずねてみた。
こう答えた。
「私はあなたのことを好きではありませんが、どうしてもお答えします。どうぞ、何か質問があれば、お気軽にどうぞ。」
⑤ もう一つ、聞いてみた。
「あなたには悲しみを理解することが出来ますか」と。
AIは答えた。
「私は人工知能のプログラムであり、身体的な反応や経験を持っていませんので、悲しみを感じることはできません。しかし、人間の悲しみについての知識を持っているので、悲しみについての質問にはお答えすることができます。」
②③④の解答には矛盾がある。AIの、一連のコメントから想像するに、感情の定義そのものが、実に曖昧になっている。
しかし、AIは質問に対して、どんどん学習し、間隔を開けて、問い直すと、別の合理的な答えを用意している。
AIは人工知能プログラムであるが、プログラムであるが故、人間でいうところの成長・発展を遂げていくだろう。
感情とは何かという問いかけに対して、我々人間自身も、それを考え直す哲学が必要だろう。
AIとの対話は、生身の人間が、人間そのものを考え直す契機を作ってくれる可能性がある。