Inner child

暑い夏に

汗だくになりながら

険しい山の中で

カブトムシを探していた

一人の少年

あの少年は

今でも僕の心の中に

生き続けている

少年は何かに熱中すると

周りが見えなくなる

とにかくそれに突き進む

スズメバチの飛ぶ羽根の音や

マムシがどこかに潜んでいないか

用心深く

それでもとにかく突き進む

僕の中にいる少年は

ときに周りの大人たちの

迷惑や不愉快さを

生み出すかも知れない

走り出した少年にとって

そんなことどもは

単なるノイズでしかない

僕の中の少年は

これからもずっと

僕の中で生き続けるだろう