Rosanna

ロザーナ、

独りよがりな感情を

押し付けすぎて

君は遠くへ行ってしまった

ロザーナ、

俺は謝るつもりはない

君には

肩越しに語るような

口数の少ない男が

お似合いさ

ロザーナ、

俺にはわかる

それはつむじ風のすれ違い

好きなところに行くがいい

ロザーナ、

君は俺の記憶から消え

遠い日の思い出に眠る人

俺はそよかぜのなびく草原を

旅し続ける

どこかに

俺を理解できる人が

待っている

そんな気がするのさ

時に

遠い日の思い出が

目を覚ましたとしても

二度と座標軸が

交わることはない

俺はどこまでいっても

俺であり続ける