SAKURA
桜の花よりも
桜の枝から垣間見る
空の青さに心惹かれる
・
桜の花が咲き誇り
春告鳥が遠くで鳴く
・
桜の花が舞い踊り
土に帰っても
春告鳥の声が
耳に届かなくなっても
空の青さは恒常的に
わたくしの心を支えている
・
土より芽出て土に帰る有様は
盛者必衰のことわりを
思い出させる
儚さゆえに美しい
人間とて同じこと
・
空の青さを守るところに
想いを馳せるのが
生命を超越した宇宙の慣い
・
桜の花よりも
桜の枝から垣間見る
空の青さに
やはり
心は惹かれている
・
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・