かくれんぼ

足下の石ころを

蹴飛ばした

どこまで

転がってゆくのだろう

曲線を描いて

電柱の陰に隠れた

追いかけた

石ころは

いなくなっていた

不思議さを

振り返りながら

歩き続けた

その夜の夢に

石ころが現れた

きみが僕を

蹴飛ばした理由

知ってるよ

後ろにおばあさんが

歩いていたでしょ

おばあさんが

僕に、けつまずいて

こけないように

するためだね

だから僕も

かくれんぼ、

することにしたんだ