なかば眠りにつく途中で

一日の疲労感が

急に

からだじゅうを

走り出し

 

夢なのか

現実なのか

わからない

浅い眠りの途中で

 

まぶしい素肌を

手で覆いながら

美しい人魚が

姿をあらわした

 

スカイブルーな

光沢を放つうろこ

 

無為に

ばたつかせるのを

止めると

 

こちらに微笑みかける

 

合鍵はね

持っていることに

意味があるのよ

使うかどうかなんて

問題じゃないの

 

そう、ささやいて

夢の中へ

泳いでいった