アンモナイトの翳り

アンモナイト

古代の海を

さまよっていた

 

アンモナイト

未来の夜に

埋もれていた

 

幾何学的耽美

 

それは形態の美しさを

暗示するはずのものに

収まりきらず

 

無限の時代を

超越するための

黙示録となった

 

アンモナイトは

化石の世界から

未来の夜想へ

 

アンチテーゼとなって

動き始める