テレビスターの悲劇

70年代後半に

「ラジオスターの悲劇」という

バグルスの洋楽曲が流れていた。

ラジオの時代は終わり

ビデオの時代が始まる

そういうことを歌にしていた。

とてもよく流行っていた。

高校1年生のとき

好きだった女の子がその曲を

部活で踊っていた記憶がかすかある。

それから約40年経過した。

今はどうだろう

「テレビは生き残れるか」という

書籍が出たりしている。

聴覚主体から視覚主体へ

ラジオからビジュアルに

時代は変遷し

さらにビジュアルの主体である

テレビもメインではなくなっていく。

You Tubeや地上波以外のネット端末が

主流になりつつある。

ここ数年のうちに

世界中のテレビ放送を

You Tubeで自由に見ることが

出来るようになる。

茶の間から

置き電話が消え、

新聞紙が消え、

ついにテレビ台も消えてゆく。

いまどきの

インフルエンサーが消しゴムで

テレビタレントに修正を加える。

テレビタレントの影響力は

どんどん小さくなる。

映画からテレビへ

テレビからYou Tubeへ。

また、

レコードからCDへ

それも古くなってしまった。

今時CD?って。

スマホ一台で何でも見聞できる。

CD付きの書籍も時代遅れだ

書籍に印刷されたQRコードを

読み取れば全部済んでしまう。

ネット環境という

40年前には誰も口にしなかった言葉が

ありきたりなものになって、

時代はやはり刻々と変化し続けている。

スマホやパソコンはあっても

置き電話もFAXも新聞紙もテレビ台も

すっかり姿を消してしまうだろう。

一体、家電量販店で何を売るのだろう。

新聞配達人も郵便配達人も宅配人も

何かに置き換わってしまわざるを得ない。

ガソリンスタンドなんていう和製英語も

消えるだろう。

レコード店が消えてしまったように。

しかし、何も驚くことではない。

そういう変遷に慣れっこの我々は

いちいち悲劇などと言わずに

自然に受け入れて新しい生活を送っている。

だけど大げさに言えば

50年以上の歴史を見てきた者にとっては

それを受け入れられない人もいるし

普通に変化について行ける人もいる。

今の若い人たちだって

50年以上、日常生活を過ごしてみないと

わからない、時代の潮流変化もあるはず。

・・・歴史は繰り返し、そして語りかける・・・

古いものを大切にしながら

新しいものを受け入れていくための

準備が必要だということを

忘れずに進むことが

いつの世にも必要なアイテムかもしれない。