ボージョレ・ヌーボを飲み干す

女は孤独な生き物

天使と悪魔が同居して

時に天使

時に悪魔

天使と悪魔を同時に

愛してくれる人は少ない

男は孤独な生き物

天使でも悪魔でもなく

夜の街灯に集まる

小動物にすぎない

街灯に近づきすぎれば

焼かれてしまう

男と女は互いの孤独を

埋め合わせるために

存在する個別種

実態のない魂が

寂しさを埋め合わせたり

古傷を癒やしたりしながら

いつの間にか消滅する

心では

永遠とかいう不確かさを

信じながら

それでも本当の愛に

出会うこともある

女は天使にも悪魔にも

ならなくていい

男は夜の街灯を

探す必要がなくなる

その時

互いの孤独が薄らいで

いくばくかのしあわせを

抱きしめ合う