レジリエンスを忘れそうになる
何もかも嫌になった
時折
何もかも嫌になる事がある
そんなときに限って
体調が崩れてしまう
人間の身体は
素直にできている
人間の心の中も
素直にできている
身体は心を病ませ
心は身体を病ませる
救いのない場面が
訪れる時がある
レジリエンスへの
切り替えのスイッチが
錆び付くのだ
悲しみはあまりにも大きく
苛立ちはあまりにも大きく
感情が身体臓器を蝕んでゆく
身体がデリケートな人は
心がもっとデリケートだ
そこに
ずぶといバリケードを
打ち立てては崩されて
破壊されたバリケードを
一から組み立てる
ひとつ前に作った
バリケードの高さまでは
すぐできるスキルはあるが
それよりも高く積み上げるには
いささか時間がかかる
めまいと動悸と
全身の疲労感を癒すには
少し時間が掛かる
客観的に
そう考える事ができるのが
レジリエンスだが
すぐには
うまくいかない事がある
魔が差した時間に
心と体の両方が
ボロボロになるタイミングが訪れる
所詮
人は一人で生きていくものだ
それにストイックに耐え続ける
他に何ができるだろうか
ゆりかごを持たない人間は
ゆりかごがあるつもりで
自分でゆりかごを揺らせばいい
俺は砂漠の中を一人で歩いていく
人間から
助けてくれと
言われる事は
あまたあるが
人間から
助けてもらえることは
期待しない方がいいようだ
どうやら
そういう立ち位置らしい
おそらく
子供の頃からずっとそう
これからも変わらないだろう
何も悲観していない
次を考えるのがレジリエンスだ
だから
幸せな人生だ
寿命まで
生き抜くだけだ
心も体も
自分で守るしかない
覚悟はできている草