京都には土がない。

「東京には空がない」

高村光太郎の詩の一節だったかな

 

ぼくが思いつくなら、

「京都には土がない」

 

なのに

すばらしい陶器がある

 

京都には土がない。

 

だけど

匠がいる

 

自分の頭の中にある

イディアを

現実の形に表すため

遠くまで

土を探して足を運び

これと想うものを

見つけて

持ち帰る

 

土を練る

 

頭を練る

 

環境のせいにはしない

 

それが匠の技