凍った風が吹くときに
凍った風を受け止めて
瞬きがはやくなるとき
いつも頭に浮かぶのは
眼下の河川が
流暢な流れを続ける、
ある橋の上から
拝見する一本の木
・
ミクロな氷の結晶が
広がっていく時のように
影絵を模して伸びてゆく
無用心な枝たちの
幾何学模様
・
黄昏時に見るのはせつない
夜のとばりが降りた後
暗闇の中で街灯が
フラクタルな輪郭だけを
露出する時
名も知らぬ一本の木の
心ばえするその姿に
どうしてか、心引かれる
・
・
・
凍った風を受け止めて
瞬きがはやくなるとき
いつも頭に浮かぶのは
眼下の河川が
流暢な流れを続ける、
ある橋の上から
拝見する一本の木
・
ミクロな氷の結晶が
広がっていく時のように
影絵を模して伸びてゆく
無用心な枝たちの
幾何学模様
・
黄昏時に見るのはせつない
夜のとばりが降りた後
暗闇の中で街灯が
フラクタルな輪郭だけを
露出する時
名も知らぬ一本の木の
心ばえするその姿に
どうしてか、心引かれる
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