十二月の夜空
白く凍っていく
ため息
誰も溶かそうとは
思わない十二月の夜
締めくくりは
白く凍っていく
ため息だから
きれいな形に凍らせて
新しい年を迎え入れる
儀式かもしれない
きらめいたりしなくても
白く凍っていけばいい
空っぽな身体に
新しいため息が
再び貯まっていくの
かもしれないけれど
いつの日か
大きく息を吹き出しても
凍っていくものが
なくなっていくように
祈りを捧げながら
十二月の夜空に
白く凍っていく
ため息をつく
そうして、
降り積もる雪は
諸人が作り出した
ため息なのかもしれないと
思ってみたりする
それを溶かすために
夜空を舞うサンタクロースとトナカイ
十二月の夜空は
この上なく
寂しく
この上なく
暖かい