吹き止まぬ嵐
息使いの強さが
感情の揺れを
代弁している
それは
勾玉にも似た
輝きを放ち
夜空へと
羽ばたいた
宇宙と大地の間で
往復しながら
流れ星となる
流れ星は
誰かのため息
流れ去るのを
ただ見ているほかない
荒れ果てた大地に
新芽が芽吹いてくるのは
アスファルトで埋め尽くされた
街の道
それでも隙間を見つけては
タンポポの花が咲き
綿毛が球体となって
ほどよい風に吹かれながら
次の隙間を探して
旅支度をしている
ただ見ているほかない
1つ言えるのは
何かがどこかで
生きているということ