感染症の季節感

そういうものが

確かにあった

春先、新学期が始まると

肺炎がはやり出す

夏が近づくと

手足口病やヘルパンギーナ

夏風邪が流行する

それと相まって

溶連菌感染症が流行

秋口から

ぜんそくの流行とともに

肺炎が微増する

肌寒くなるとRSウイルスや

インフルエンザが大流行する

そんな繰り返しが

大雑把な感染症の季節感だった

ところが

2009年の新型インフルエンザ

2019年の新型コロナウイルス

この２つで感染症の季節感が

すっかりなくなってしまった

真夏でも

RSウイルス感染症が起こったり

昔は

オリンピック周期といわれていた

マイコプラズマ感染症も

毎年どの季節にも

流行が見られるようになった

季節感が失われていく様は

感染症に限らず

趣がない

だからこそ

季節感を大切に生活していたい