家族って何?

「家族って何?」って

聞かれて

言葉に詰まった

お決まりの逃げ口上、

君はどう思うの?と

尋ねた相手に聞き返す。

「気を使わずに居られる安らぎの場所」

なるほど、

そういうふうに答えればよかったんだ。

相手は自分の答えをあらかじめ用意している。

そしてそれを確かめるために誰かに尋ねる。

振り返って熟考すると

僕ならこう答えるだろう

君の知らない僕の世界や

僕の知らない君の世界が

少なくとも40%を下回るかどうか

自分のことが60%以上理解してもらえていれば

ひとまずは安らぎの場所にはなるだろう

お互いの60%以上が理解できるって

結構大変なこと。

それは家族って

考えていいんじゃないかなって。

家族の定義がそういうことなら

血縁関係って必要なのだろうか

「気を使わずに居られる安らぎの場所」

それはそういう場所を提供する人がいるから

感じられる感情

家族全員が同じように感じているとは

限らないのが現実。

提供している人に感謝を忘れないで

恩返しを実践すれば

ようやく、絆が誕生する。

家族だからといって

絆で結びついていると考えるのは

ある種の幻想かもしれない。

世の中、

三分の一は未婚(A)

三分の一は離婚(B)

三分の一は家族の形態が続く(C)

(C)の中に、

悩みを抱える人の数が一番多いのが現実

この先、

Androidと普通に共存する時代が来れば

ますます「家族って何?」が

わからなくなるかもしれない。

10年後にもう一度、問うてみたい。

「家族って何?」

現在の答えは、

間違っているかもしれないから。