小さなかけら

歩いていると

何かを蹴った

小さなかけら

誰も見向きもしない

小さな石ころ

靴に当たって

転げていった瞬間に

初めて存在感が現れた

誰にも気づかれない

小さなかけらでも

いつかは

その存在感に

価値を見出してくれる人と

出会えるだろう