放蕩派
猫のように
自分の世界を持っていて
食べ物や音楽の趣向が
全く違うけれども
一番自分のことを
解ってくれる人間
・
犬のように
忠誠心を持っていて
食べ物や音楽の趣向は
相手に合わせるけれども
二番目に自分のことを
解ってくれる人間
・
アンドロイドのように
従順に何でも
手伝ってくれるけれども
何も自分のことを
知ってはいないロボット
・
そこから一つを選ぶのは困難だ
ところが誰しも
そんな選択肢を
生真面目に考える時代が
目の前に来ている
・
全部引き連れて
小さなコミュニティを作り
みんな仲良く
暮らしていくのが
理想かもしれない
・
アンドロイドは
裏切ることも
不愉快にさせることも
ないだろうが
人間らしいぬくもりを持たない
・
人間はそれぞれに
考え方や感じ方が違うから面倒くさい
・
選択するより共存するほうがいい
・
そして自分で作ったコミュニティから
逸脱して、放浪するのが詩人
・
見たことのない景色を追い求めて
自由気ままで身勝手な生き方に
憧れ続けるのも素敵な話だ
・
いま、あの人はどこにいるのだろう
・
そんな
自由で放蕩な生き様を
許される人は
どれくらいいるのだろう