肩を冷やすと

風邪を引くからと

タオルケットを

そっとかける

何度も、何度も

 

困った顔で

悩んでいると

どうしたのって

聞くこともなく

先回りして

悩みの種を

つまんで歩く

いつでも、どこででも

 

惜しまない

決して

惜しまない

愛しさ

切なさ

 

なぜって聞くと

答えは決まって

「あなたのそばにいたいから」

「守りたいの、あなたの笑顔」

瞳に涙をこらえながら

「愛することの意味を

教えてくれてありがとう」

小声でつぶやく

 

そんなひとだから

魂が安らいでいる

そんなひとだから

握りしめた手を

離さずにいる