憩いのひととき

憩いのひととき

 

月を眺める

鳥の鳴き声を聞く

 

煙草の煙を

確かめながら

珈琲を飲む

 

ページをめくる音が響き

何処からか

花束の優しい香りが

届いてくる

 

心穏やかに

オルゴールの音を

聞いている

 

薄ら灯りの中

眠りに落ちる

 

夜という

時間の流れは

喧噪とは無関係な

憩いのひとときの

集まり

 

こんな夜に

生まれていたい

 

こんな夜に

生きていたい

 

そして

こんな夜に

眠りにつく日々