森羅万象
宇宙に存在する
すべてのものには
実存と虚構
あるいは
真と偽に
包まれた
おびただしい数の
罪と罰が
あるかもしれない
最大多数の最大幸福から
はぐれてしまった
マイノリティに潜む
真実もあるはず
自分が善であるなら
その善のマージンの
範囲内に内在する
なにがしかは
善を守るために
生きてゆく以外に
生存する術はない
自分が悪であるなら
その悪の範疇に潜む善は
枠組みの中から逸脱して
善を求める以外に
生存する術はない
森羅万象を呈する宇宙の中で
善に陶酔するか
悪から逃走するか
オールタナティヴな発想以外に
何が存在するだろうか
それは実に
難しい問題かもしれない
一体何が善で何が悪か
そもそも論から
思考しなければならないからだ