知恵袋
生き様に輝きがあるなら
その親の言うことは
十中八九、当たっている。
親が子供に対して
真剣に向き合っている時の
小言さえそうだろう。
親が何も言わないとき
逆に子供は親の姿を見ている。
そこから知らぬ間に
何かを学んでいる。
いわゆる
親の背中を見て育つってやつ。
つまらない親なら
子供は
あんな風になってはいけないことを学ぶ。
ひとかどの親なら
つまりは
生き方に筋が通っているだとか
考え方に尊敬する箇所があるだとか
であれば
子供はあんな風になりたいと考える。
馬鹿親であれ立派な親であれ
子供からの学びは同じことではないか。
ただし
子供は逃げ道を作ってはいけない。
親がだらしがないから
自分はだめだとか
親が貧乏だから
自分は苦労するんだとか
自分の置かれた環境のせいにしては
つまらない。
<どんな親も知恵袋>
どう使うかが問題だ。
上手く使えば
上手くいくだろう。
上手く使えなければ
上手くいくはずないだろう。
親がすべてまともだと思うのは
幻だ。
親がまともでなくても
立派に生きていくことは
ちょっと考え方を変えれば
誰にでも出来ることのはず。
親のせいにせず
自分の人生を歩くことが
出来るようになれば
初めて一人前だ。
<親は知恵袋だ>
ピカピカの知恵袋であろうと
汗まみれの
くさい靴下のような匂いのする
知恵袋であろうと
上手く自分の人生に生かせばよい。
自分の考え方、次第だ。
やがて、馬鹿親のもとから
子供は離れて戻ってこなくなるだろう
馬鹿親は、子供を追いかける
迷惑な話だ。
賢明な親なら
子供は離れても戻ってくるだろう
だから、いつまでたっても
威厳を保つことが出来る
そして寂しくならない。
馬鹿親か賢明な親かは
そうやっていずれ分かる。
でも本当の馬鹿親は
それすら気付かない。
賢明な親は
子供との距離感を思いやる。
あなたは馬鹿親でしょうか
それとも賢明な親でしょうか。
子供が判断するのです。