突風

曇天の夜空をかかえて

ミッドナイト・ブリッジを走る

 

めずらしく

季節を錯誤する生ぬるい突風が

河川敷の

南から北へ向かって

髪の毛をなびかせた

 

どれくらい走っただろう

 

窓を閉めて

もう少し前へ

進んでみることにしよう