貴船神社にて

木漏れ日が落ちてきて

わたくしの心に栄養を与えた

山深くにある神社へ続く山道で

大きく息を吸い込んだ

森林浴は呼吸でするものだ

体の血流が穏やかに巡り

わたくしの身体は浄化されてゆく

神社が近づくにつれ

背中に厳粛な一本の矢が入り込む

少しずつ、少しずつ

ケガレが消えていくような

不思議な感覚の中で

道端の苔の生えた石壁に

目を奪われた

岩肌に刻まれた

白い足跡のような模様が見えた

わたくしには、それが

神様の散歩した御御足の

轍のように感じられた

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