雪降る街角

一年に一度だけ降る雪

それは、まぶしかった

粉雪が舞い散る街角

小さな時計台のある

デパートの入り口で

手袋をはめた手すら

冷たくなって

それでも

僕を待っていた

白い息を吐きながら

あどけなく微笑む

その瞳に僕の心は

暖かくなった

何事もなかったように

小さなカフェで

チョコレートケーキを

頬張っていた

だから僕もその日から

チョコレートケーキが

好きになった

雪降る街角

かじかんだ手の指

白い息

あどけない微笑み

チョコレートケーキ

どれもが愛しく想えた