雷鳴

雷が鳴ると

頭の中のイメージは

山小屋の暖炉の前

座り込んで

ぼんやりと

膝を抱えている

ここなら

おへそを

隠さなくて済む

おにぎりを取り出して

頬張りながら

雷の音が遠ざかってゆき

雨音に耳を傾けて

やんでしまうのを

待ちわびる

雨がやむと

現実に戻っている

そういえば

いつのまにか