魂が他人の手に渡っていた 2

五十三年間の人生の中で

あの、

人を馬鹿にした

上から目線の

悪意に満ちた表情

わたくしは、生涯忘れない

温情の欠片さえなかった

 

少なくとも

わたくしは世間に背を向けるようなことを

した覚えは一度もない

 

にもかかわらず、向けられたおぞましい表情

きっと、何らかの償いと抑圧の中で生きていると

ああいう表情が現れるのだろう

 

お金持ちが貧乏人をいじめるように

攻撃を受けたような印象。

心がズタズタにされた。

 

多分、本人に自覚はないだろう。

プライドを傷つけられ、

わたくしは自分の命を絶ってしまおうかと

本気で思ったくらいだった

 

人生で、絶交してほしいと思った人間は

今まで誰一人いなかった。

最初で最後かもしれない。

 

わたくしには、どうやったって、作れない表情だった

今思い出しても

嘔吐してしまいそうになる

 

関わらずにいよう

そして、そんな人に関わる人間にも

関わらずにありたい

 

こんな散文では、

言葉の花束は枯れてしまいそうだ

 

今日来院された患者様の親御さんから

アドバイスされた。

たくさん、たくさん。

みんな、読んでくれているんだね。

 

心配になって、来たよ

今日の詩、

上手くぼかして、

誰かはわからないように

書いてあるけど、

ノンフィクションでしょ

読めば分かるよ

それくらい

いつも読んでるから

 

こどもの症状は全然ひどくないけど、

先生の方が心配だ。

病んでるでしょ、先生。

だから、来ましたよ。

 

先生、世の中にはね、

人の心を傷つける

悪いやつがいっぱいいるよ。

気にしなさんなって。

先生なら大丈夫

 

人の心を傷つけるやつってね

自覚がないから

何回でも傷つけて

知らん顔だよ

怖いよ、そういう人

絶交しかないよ

 

なるほど、そのひとは、

確かに過去にそういうことをしている

かもしれない

無自覚に

人の心を散々傷つけても

終わったこととして、平気な顔をして

生きていられる人かもしれない

もし、いるなら、

そうされた人のことを想うと

心が痛くなる

傷つけた人間が忘れ去っても

傷つけられた人間は一生忘れないものだから

 

閑話休題・・・

 

とにかく、みなさん、ありがとう。

 

わたくしは、本業を命を込めて

貫いていくだけ

 

わたくしは

人の命、人の心を軸にして

これまで精一杯生きてきた。

お金など信用したことは一度もない。

お金は私の生き方の軸にはなり得ない小さなものだ

「いつまでも、あると思うな親と金」

そう、教育されて育った

 

人の命を預かり

夢をもって未来を眺める

それが

私の生き方

 

母親の、ある言葉のおかげで、死なずに済んだが

あまりにも悔しくて

ご飯が一日喉を通らなかった

人生で初めてだ。

 

このエピソードは

これで終わりにします。

自分の中に納めきれずに、書かざるを得なかった

最小限の話です。

言葉の花束をけがして、ごめんなさい、

 

これで終わりにします。だから、

具体的な質問はしないでくださいね。

話すことはできませんから。

 

明日からは、本来の自分に戻ります。

言葉の花束が、枯れてしまっては困るから。